
このブログでは、「ユニバーサルデザイン」「自分のあり方」「マインドづくり」をテーマに取り扱います。
さあ、
「インナーゲームを制して、勝負強さを手に入れる」
というテーマで本ブログを開始しますが、
インナーゲームとは何か? 知っていますか?
インナーゲームとは、
自分の心の中で行われるゲーム
のことをいいます。
対になる言葉は、「アウターゲーム」
つまりインナーゲームは、
あなたが誰かと勝負をするとき、
その相手と戦う以前に、自分自身と戦っている状態を指します。
この状態が続くと、相手との勝負に集中できなくなるので、
相手との勝負に勝てなくなります。
このブログの目的は、
「自分のあり方」を考えることと「マインドづくり」をすること。
インナーゲームとマインドづくりがどんな風に結びつくのかをご説明します。
インナーゲームがもたらす、マインドへの影響
インナーゲームは、無意識に自分の心の中で行われていることなので、
自分でも気づかないうちに行っていることが多いです。
その無意識のままでいることは、
ハンドルを握らずに車を運転するようなもので、
自分をコントロールできずに、
大きな勝負に負けることがあります。
まずはその無意識を
有意識に引き上げましょう。
インナーゲームを行っていることに気づければ、
それをコントロールすることができます。
コントロールできれば、
本来、相手と勝負すべき時に必要なマインドを作ることができます。
インナーゲームが悪いわけではありません。
ぜひ、その状態を自分でコントロールできるようなるために、
一緒に考えていきましょう。
インナーゲームは どんな時に起きている?
それでは、まず、インナーゲームが、どんな時に起きているか、
色々な例を見ていきましょう。
インナーゲームは、
・自分の心の中で行われるゲーム
・無意識に行っている
という特徴がありましたね。
無意識で行っていることが多いので、
自分では気づきにくいものです。
普段生活をしているだけでは、気づきにくいものなので、
この機会に、色々な例を見ていきましょう。
・運動会、徒競走のスタート地点。隣の選手をちらっと見て「あの人、足、速そうだな」
・合コンで、初めましてとあいさつした相手「すごいルックスが良い!自分に釣り合うかな??」
・大学受験の会場に入り、周りを見回して、「うわー!みんな頭よさそう!」
・就職活動の面接で、面接官を一目見て、「圧迫面接しそう。怖い顔しているなー!」
・取引先に営業に行って、担当者に会った時、「すごい仕事ができそうな人!自分のプレゼン通用するかな?」
・テニスの試合、相手の選手を見て「世界一のプレイヤー相手かよ!勝てるわけないじゃん」
例をいくつか挙げてみました。
どうですか? あなたも、例の「 」の中のようなセリフを
頭の中で言ったことはありませんか?
私は何度もあります。
この状態がインナーゲームです。
勝負すべきは、相手(徒競走の選手、合コン相手、他の受験者、面接官、取引先、テニスの選手)なのですが、
その前に、自分自身とまだ戦っている状態なのです。
この状態では、相手との勝負に勝てません。
なぜなら、勝負に集中できていないからです。
勝負する前から、負けているのです。
そして、多くの人は、
勝負する前から負けているという事を、
無意識で行っているのです。
無意識から有意識へ引き上げる
それでは、まず、無意識にインナーゲームを行っていることに
気付くことから始めましょう。
「有意識の状態にする」
そのために、まずはこのことを知ってください。
自分の中に、2人の自分がいることを知る
実は、自分という存在は、心の中に、
2人の自分を持っています。
その2人が会話をしている状態が、まさにインナーゲームです。
この2人に名前を付けましょう。
「自分1」と「自分2」と名前を付けてみました。
インナーゲームは、
「自分1」がまず「自分2」に話しかけた後、
「自分2」が「自分1」へ返答する形で成り立ちます。
例を見ていきましょう。
・運動会、徒競走のスタート地点。隣の選手をちらっと見て「あの人、足、速そうだな」
このとき、2人の自分はどんな会話をしているでしょうか?
自分1「おいお前!隣の人、速そうだぞ!? おまえじゃ勝てないだろ!」
自分2「うん、確かに速そうだね。勝てる自信はないかも」
こんな風に、自分の中で2人の自分が会話をしているのです。
これを内部対話とも言います。
他の例も見てみましょう。
・合コンで、初めましてとあいさつした相手「すごいルックスが良い!自分に釣り合うかな??」
自分1「おいお前!相手ルックス良すぎるだろ! おまえじゃ釣り合わないからやめておけ」
自分2「うん、確かにそうかもね。話しかけないようにするよ」
・大学受験の会場に入り、周りを見回して、「うわー!みんな頭よさそう!」
自分1「おい!なんだこの集団は!みんな勉強しているし頭よさそう!こんなの相手と勝負するのかよ!」
自分2「勉強不足だったかもしれないな。どうしよう」
・就職活動の面接で、面接官を一目見て、「圧迫面接しそう。怖い顔しているなー!」
自分1「おい!すごい厳しそうな面接官だぞ!下手のこと言わないようにしろよ!」
自分2「うん、わかった!気を付けて話すようにするよ!」
・取引先に営業に行って、担当者に会った時、「すごい仕事ができそうな人!自分のプレゼン通用するかな?」
自分1「おい!この担当者すごい仕事できそうだな!プレゼン下手こくなよ!」
自分2「うん、やってみるよ。」
・テニスの試合、相手の選手を見て「世界一のプレイヤー相手かよ!勝てるわけないじゃん」
自分1「おい!相手、世界的なテニスプレイヤーじゃん! こんなの無理だろ!!」
自分2「厳しいね! なんでこんな格上が相手なんだろう?」
色々な例を見てきましたが、
どうですか?
内部対話というものが、少し理解できましたか?
インナーゲームは、自分の心の中で行われているゲームのことです。
この状態全体のことを指します。
内部対話は、「自分1」と「自分2」会話のことを指します。
ちなみに内部対話という行為は、
自分の頭の中を整理するためには、
とても有効的な手段です。
普段から自分自身と会話をしている人は、
どんどんしてください。
しかし、例のように、
勝負時や、相手との勝負に勝ちたいときにすると、
逆効果です。
勝負に集中できなくなったり、
理想的なマインドを作れなくなるので、
適材適所で行うことが重要です。
勝負する前段階で、やっておきましょう。
もしインナーゲームが起こってしまったら
それでも、実際インナーゲームは起こってしまうものです。
世の中の人は、
事前にすべて内部対話を行って、
自分のマインドをしっかり作り、
勝負の場に立てる人だけではありません。
どんなに準備をしても、
いざ本番になって、インナーゲームが始まり、
内部対話をずっとしてしまうことだってあります。
それでも、あなたは、
自分の中に2人の自分がいることを知りました。
2人に自分がいることを知ったという事は、
その2人が会話を始めたとき、つまり内部対話が始まった時、
あなたはそれにいち早く気づくことができるようになったという事です。
内部対話やインナーゲームに気づくことができれば、
つまり有意識にインナーゲームをコントロールできるようになれば、
あなたは、それを意識的にアウターゲームに誘導できるようになります。
もしインナーゲームに気づいたら、
このようにしてください。
↓
自分1のセリフを「教え」から「問いかけ」に変える
シンプルに言うと、
あなたがあなたに会話を始めたときの、第一声を、
つまり「自分1」のセリフの最後を「?」で終わらせてください。
例を見てみましょう。
・運動会、徒競走のスタート地点。隣の選手をちらっと見て「あの人、足、速そうだな」
自分1「俺には隣の人速そうに見えている!あなたにはどう見えている?」
自分2「うん、確かに速そうだね。でも勝負してみないとわからないよ!」
・合コンで、初めましてとあいさつした相手「すごいルックスが良い!自分に釣り合うかな??」
自分1「ルックスの良い人が来たけど、興味ある? どんな風に話す?」
自分2「興味あるよ!でも最初は様子を見ようかな!チャンスがあれば、趣味から聞いてみようと思う」
・大学受験の会場に入り、周りを見回して、「うわー!みんな頭よさそう!」
自分1「試験会場に着いた!たくさんライバルがいるな!今どんな気持ち?」
自分2「緊張しているよ!でもやってきたことをやるだけだよ!」
・就職活動の面接で、面接官を一目見て、「圧迫面接しそう。怖い顔しているなー!」
自分1「いろいろな面接官がいるな!今日は、どんな話し方で行くんだい?」
自分2「そうだね!とにかく、落ち着いて、相手の質問にしっかり答えるように話すよ!きっとそれがいい」
・取引先に営業に行って、担当者に会った時、「すごい仕事ができそうな人!自分のプレゼン通用するかな?」
自分1「担当者とはじめましてだよな?どんな話をする?」
自分2「楽しい話をしたいな。仕事だけど、相手が楽しいと思えるような話を振ってみるよ。」
・テニスの試合、相手の選手を見て「世界一のプレイヤー相手かよ!勝てるわけないじゃん」
自分1「相手は世界的なテニスプレイヤーだね! どんな風に戦う?」
自分2「そうだね!格上と戦う機会を思う存分楽しむことにするよ!」
「自分1」が「自分2」へかける言葉を「教え」から「問いかけ」に変えてみました。
「質問」でも構いません。
インナーゲームの特徴は、
「自分1」と「自分2」の関係性が「上下関係」であることです。
自分1 > 自分2
「自分1」は「自分2」に
・「やめておけ」
・「こうしたほうがいい」
・「失敗するなよ」
等、命令口調になることが多いです。
これを、総称して「教え」と表現しています。
これだと「自分2」が「自分1」に言われたこと守ろうと意識しすぎて、
本来の自分のパフォーマンスが出せないのです。
お気づきですか?
そう!「自分2」が、「本当のあなた」なのです!
「自分1」は、少しあなたの頭の上にいる、亡霊のような存在で、
あなたを客観的に見ながら、あれこれ言うのです。
そんな「自分1」のセリフを「教え」ではなく「問いかけ」に変えることで、
自然と「自分1」と「自分2」の関係性が「対等な関係」になっていきます。
自分1 = 自分2(本当のあなた)
「自分2」(本当のあなた)は「自分1」に問いかけに答えるようにして、
自分の答えを出して、実行しています。
「自分1」に言われたことをやっているわけではなく、
「自分2」(本当のあなた)が自分で決めたことを実行しているのです。
あなたは余計な言葉に惑わされず、本来の自分のやり方で勝負できるのです。
この状態はインナーゲーム、つまり内部対話を終えて、
相手との勝負に集中している状態です。
インナーゲームからアウターゲームへ移行した瞬間です。
お気づきでしょうか?
「自分1」と「自分2」(本当のあなた)の関係性は、
「コーチ」と「クライアント」なのです。
このインナーゲームを抜け出すためには、
「自分1」、つまり「コーチ」が良質な問いかけと質問をし、
「自分2」(本当のあなた)、つまり「クライアント」に明確な回答をさせることで
抜け出し、アウターゲームへ誘導しているのです。
これがセルフコーチングです。
つまり人は、常に架空のコーチを寄り添わせていて、
その架空のコーチが、あなたに問いかけるセリフの質によって、
あなたの人生を大きく変えていたのです。
あなたの横にいる架空のコーチは、
・常にあなたを肯定していて、
・常にあなたの無限の可能性を信じていて
・常にあなたに色々な問いかけをしています。
安心して、それに答えて、勝負強さのマインドを手に入れてください。
そして自分らしい人生を手にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インナーゲームという聞きなれない言葉だったかもしれませんが、
実際には、無意識に多くの人が行っているものです。
人は多くのことを無意識に行っています。
それを有意識にすることで、
新たな気づきを得ることもたくさんあります。
自分を知り、
自分らしいあり方を見つけるために、
インナーゲームという状態を深く知って、
これからの明るい未来に生かしてみてください。