とある整形男について

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先日、友人とお酒を交わしながら話していた内容が
非常に興味深く、
現代に起きる、
「無意識の差別」について
考えさせられたので、
紹介しようと思います。

 

 

「Aさん」(女性)とBさん(男性)と
「私」(男性)で話していました。

 

 

 

「Aさん」に、こんなことがあったそうです。

「Aさん」が以前いた会社の、
とある男性から(Cさんにしましょう)、
ランチを誘われました。

 

 

どんな話があるのかと思ったら、
とある女性(Dさんとしましょう)を
お付き合いを前提に、紹介してほしいと、
言われたそうです。

 

 

 

 

「Aさん」は紹介するのはいいけど、
「Cさん」が信用できる方なのか知りたい
と思ったようです。

・「Dさん」のどういうところがいいのか
・「Cさん」は、どんな人と付き合ったことあるのか

一通り質問をして、
そんな変な感じはないと
「Aさん」は思ったそうです。

 

しかし、
「Aさん」は一つだけ
「Cさん」の気になるところを見つけてしまったのです。

「Cさん」は顔を整形していたのです。

 

 

 

「Aさん」は、「Cさん」に
少しばかりの闇を感じ、
紹介に乗り気ではなくなりました。

もちろん、
それ以上に、「Dさん」が乗り気ではなかったので
この話は流れたそうです。

 

 

そして、このあと、
「Cさん」の整形についての話が
続きました。

 

 

もしよければ、
ここで、皆さんも考えてみてください。

「Aさん」の立場に立ってみてください。

 

ポイントはこちらです。

・以前いた職場の男性からランチを誘われた
・話があるという誘いだ
・会ったら、Dさんを紹介してほしいといわれた
・よく見たら顔が変わっていた
・本人には聞いていないが、間違いなく整形だ。

 

そのときあなたはどう思いますか?
やはり「Aさん」と同じように、
闇があると感じるでしょうか?

 

このあと「Aさん」と「Bさん」は
「Cさん」に対して
このように感じていました。

・ある程度の年齢になって整形をするというのは
 考え難い
・女性は、男性の顔がかっこよくなっても
 本質的にはそこを好きにはならない
・顔がよくなくても、男性の中身を好きになるケースは
 たくさんある。
・中身の無さを、顔でカバーしているように見える
・もともと顔が悪いわけではないのに、理解ができない

 

あなたは上記のようなことを
「Cさん」に感じるでしょうか?

 

 

ちなみに、私は、
上記と同じように感じました。
私も、人並みのバイアスを持っています。

しかし、私はこれで終わりにはしません。

 

「Cさん」が整形にいたるまでの経緯を
アホほど想像します。

 

本来であれば、「Cさん」に直接聞きたいぐらいですが、
それができないときは、
想像が限界です。

 

・若いころ、顔でめちゃめちゃモテて、
 しかし、だんだんモテなくなり、
 若いころのモテがもう一度ほしくて、
 整形した

・最愛の人に、顔を理由で別れられ、
 悔しい思いがぬぐい切れず、
 見返したく、整形した

・自分の顔を見るたびに、
 夜も眠くなるほどつらいので
 整形した。

 

ほんの想像の一部です

 

もしかしたら、
「出来心で整形しました」
なのかもしれません。

 

 

 

つまり、
整形に至るまでの経緯は
本人しか知らないということです。

周りの人が、どう感じるかとは
全く別の世界で
本人にしかわからない動機があり、
その動機をわからない限りは
相手を理解したことにはならないのです。

 

つまり、この状態では
私も「Cさん」のことを全く理解していません。

「Aさん」「Bさん」からしたら
「Cさん」のことを理解したいわけでも
ありません。

ただそこに「Cさん」の話題があり、
その話題に対して、自分の意見を言っただけです。

 

この話題を聞いて、
一番考えてほしいことは、
今自分がどの立場にいて、何をしているかを
明確に切り分けることです。

 

 

「Cさん」を理解したいのか

自分の意見を言いたいだけなのか

 

 

ケーススタディしていきましょう

 

まず

・「Aさん」「Bさん」がしたことは、
 「Cさん」の“行動”に対して、
 その行動を一般論に当てはめ、
 自分の意見を言っただけです。

・その意見を、そのまま「Dさん」に話したら
 自分の意見を「Dさん」に押し付けたことになります

・もし、「Cさん」の整形にいたるまでの経緯を聞いたうえで
 それは違う!と言ったら、
 「Cさん」の考えを否定したことになります。

・「Cさん」の話を聞いて、
 過去会った「Eさん」と全く一緒だと思い
 「Eさん」の末路を話して、
 「Cさん」の行動を否定したら、
 自分の価値観を「Cさん」に押し付けたことになります。

 

ぜひ、いろいろケースを考えてみてほしいです。

 

 

よくある話なのですが、

「人と多く関わってきた」
「いろいろな人の悩みを聞いてきた」
「人のデータをたくさん持っている」

という人に限って
よく解決方法を間違います。

 

「Cさん」は「ほかの誰でもない人」です。

 

これから、
人と関わることを重視している人であれば
ぜひ考えてほしいことがここに書いてあります。

 

 

もしあなたが「Cさん」を本気で理解したいなら

 

「Cさん」のことは
「Cさん」にしかわからない。

 

あなたの経験で絶対に測らない

 

時間がとてつもなくかかる

 

あなたが「Cさん」を理解するのに
要した時間は、「Cさん」に伝わる

 

そこを理解しましょう。

 

「Cさん」を
自分の意見を言いたい題材にしたいだけなら

それをきちんと説明しましょう

 

 

「Cさん」を本気で理解したいのか
自分の意見を言いたい題材にしたいのか

 

ここはよく混同します。
ここを混同して話を進めると
全く話がかみ合わなくなります

無理解による
人間関係の溝が深くなります。

 

何度も言いますが
もしあなたが「Cさん」を本気で理解したいなら

 

「Cさん」のことは
「Cさん」にしかわからない。

 

あなたの経験で絶対に測らない

 

時間がとてつもなくかかる

 

あなたが「Cさん」を理解するのに
要した時間は、「Cさん」に伝わる

 

 

このことを必ず理解し、
できないなら、

「Cさん」のことを理解しよう
と絶対に思わないことが賢明です。

 

 

 

 

整形をしたある男を話題に
いろいろ考えてみた

そんなブログになりました。

 

allUとして
この話題に触れたのは、

「考えるきっかけ」と
「考える選択肢が増えていく」ことが
目に見えたからです。

 

正解を探すのはとても難しいことです。

 

ユニバーサルデザインを基盤に
人を考えていくうえで
「選択肢は広げていく」ことは
とても重要になります。

 

「Cさん」に対して、
どのように考えていくか、
たくさんの想像を重ねていくことが
とても大切なことなのです。

しかし、残念ながら事実は1つだけで
それを知っているのは
「Cさん」だけです。

しかし、「Cさん」を理解するまでに
想像した時間と
その選択肢は、
「Cさん」にとってはとても嬉しいことであり、

決めつけさえしなければ、
他のケースでも使える
重要なデータベースです。

 

人を想像して生まれた選択肢は、
事実には勝てませんが、
人を理解するまでに必要な労力を最小限にでき、
人を理解したときに、
相手の喜びを最大にできます。

 

時間が多くかかり、
頭もフル回転させる必要があります。

 

それでも、人を理解し
人のために考え、
人と関わっていくことを
あなたは重要視しますか?

 

allUはそれを重要視します。

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